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昭和の時代、光と影

NEUES朝日とDiPSで開催中の《ぐんまの昭和写真展》に足をお運びくださった方々や写真提供等にご協力いただいた方々、誠にありがとうございます! 大変ご好評いただいておりますので、まだという方も是非いらしてくださったら幸いです。

数多くの素晴らしい作品が展示されている中、私が特に印象深く感じた作品は、昭和20年前後の太平洋戦争に関係のあるものです。徴兵され出征する前に家族そろって写真を撮る人々、軍事工場で働く頭に「神風」と書かれた鉢巻をした少女たちの写真など。

何よりも、写真の中の人々の表情にどうしても心揺さぶられました。

建前では国のために戦うことは名誉で、めでたく送り出さなければならない…。意気込んで戦場に赴かなければならない…。でも心の奥底ではきっと、不安、絶望、哀しみといった気持ちも複雑に入り混じっていたのでしょう。どの写真の人々も表情にちょっと影があるような、どこか戸惑っているような印象を感じたのは思い込みすぎでしょうか?

沖縄では本日、戦没者を追悼する「慰霊の日」を迎えました。昭和20年6月23日に3カ月近く続いた旧日本軍の組織的戦闘が終結してから今年で70年の節目。

激動の昭和と言われる時代、多くの光があればその影も沢山あったはずです。あの時代はほのぼのしていてよかったなあ、などと単なる懐古趣味で終わってはいけません。これから先をを考えるには過去を知ること、先人たちに敬意を払うことが大切なのではないかと。そんなことを展覧会を通じて思った次第です。

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前橋田口町ほたるの里で撮影した一枚。鎮魂の意味を込めて。

 (Y)

DiPS.A前橋まちなか店
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